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41 下渡山のフクジュソウ
能化山に登っている時、下山してきた登山者に話しかけられた。間島駅に車を置いて歩いて来たが、登山口に駐車スペースがあることを知らなかったらしい。
「2台だけだったでしょう」と言うと、「5台くらいあった」と答えた。カタクリが咲き始め、休日の能化山は登山者が多くなってきたようだ。
男性登山者は「これからシモワタリヤマ?に行きます」と言う。「ゲドヤマですね」と返すと、「黄色い花を見に行く」と続けて言う。「ナニワズなんてどこにもあるだろう」と思って聞いていると、どうやら男性登山者の目的はフクジュソウのようだ。SNSで下渡山のフクジュソウの写真を見たらしい。「あれって山の写真ではなく、庭のフクジュソウですよ」と慌てて教えた。
下渡集落からの登山道がある最終奥の家が数年前に解体され、更地になった。家があった頃は、下渡山に登る度に家と道路の間に植栽されていたフクジュソウの花を遠慮がちに眺めていた。現在は更地になった場所から、かつての住人が植栽したフクジュソウを堂々と見ることができる。そのフクジュソウがSNSにアップされていて、それを見た人が下渡山に咲いていると勘違いしているのだ。
山仲間によると、蒲萄山地の沢沿いのやや湿った場所にはフクジュソウが自生しているらしい。おそらく下渡山の沢沿いにもフクジュソウが自生していて、それを採って来て庭に植えたのだろう。下渡集落には他にもフクジュソウが植えられている場所があるし、フクジュソウの他にも庭にシキミが植栽されている家がある。このシキミも近くの山から採ってきて庭に植えたものである。
写真は山仲間が撮影した桑川のフクジュソウ。
