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39 ウリノキは臥牛山にも生えている

 昨年の6月下旬、家から歩いて臥牛山に登った。山頂のベンチで休んでいると、女性から声をかけられた。30年ほど前に同じ職場に勤めていた女性で、その頃何回か山に連れて行ったことがある。当時はまだ一般的に知られていなかった能化山、大境山、牟礼山、倉手山などに一緒に登った。倉手山は現在の登山道はまだ整備されてなく、温身平まで歩き、つり橋を渡って南東方向から山頂に達した。

 その女性が先日、「友人がネット情報で知った猿毛岳のウリノキを見に行ってきた」と言う。これまで登山者に知られている里山の植物といえば、カタクリやキクザキイチゲなどの草花だった。ところが、スマートフォンが普及し、樹木の花も知られるようになってきた。オオカメノキなどはゴールデンウイークに咲くので、特に登山者に知られている樹木になった。

 その女性に、「ウリノキなんて、三条まで行かなくても、お城山(臥牛山)にあるはずだよ」と言おうとしたのだが、それまで臥牛山でウリノキを確認したことがなかった。生えているとすれば中世遺構コースのスギ林なのだが、現在立入禁止になっている。そこでその日の午後に国道7号から因幡神社まで歩いたところ、鳥居の脇でウリノキを発見した。

 しかし1本だけしか確認できなかったので、後日中世遺構コースを少し遠くから覗いて見たところ、階段の両脇にウリノキがびっしりと生えていたのだった。さらに七曲り道の登山口からわずかに入った場所でもウリノキを発見したのである。このウリノキにどれくらいの人が気づくだろうか。


写真は2020年6月下旬に撮影した二王子神社近くのウリノキの花。