高桑信一「道−その光芒」塩の道・米沢街道、大峠(『岳人2004年2月号』)より著者・亀山東剛さんの紹介
大病を患ってから、思うところがあって会社を早期退職した亀山さんは、雨が降れば山の資料を紐解き、晴れたとみるや、長靴ひとつで道なき山稜に分け入っていく剛のひとである。地元の中条町に暮らす地の利だが、道なき山稜といっても径はあるのだった。周辺の山を縫って走る鉈目の径や、消え果てた古道を探るのが彼の目的だったからである。希ってもないひとの出現だった・・・
下記の書への問い合わせは、亀山東剛 gakuai21@yahoo.co.jp へお願いします。
北越後の山々探訪「山の遊学道」 山遊亀 著
消えゆく山径を辿る旅は終わらない
カラー表紙カバー A5版 484ページ 定価2310円 (本体2200円+税)
朝日・飯豊山地の密藪の山から身近な里山まで、二万五千分の一地形図に山名が記載されている北越後の山々130余座を全て訪れた山行記。歴史、民俗、地質、動植物、山名由来、里人とのふれあいなど、その内容は広く、深い。
三面の山(23編) | 山北の山(12編) |
笹原山 愚かさの集大成 化穴山 ミネザクラで着飾ったお姫様 堀切峰 掘ったのは神仏か 大陰峰 樹海に漂遊する白い巨鯨 大影境 地上の星 桝形山 幻か、桝形ノ甕池 喜助峰 滝が熊に化けた 重蔵山 標高差二五〇m 相模山 サガミサマの崇り 石黒山 妖精が舞う池 円吾山 会心の山行となる 鹿森山 ボートに乗って探検家気取り 前山 前山が前山でなくなった 宇連萩山 三面集落の後ろ山 シゲミ山 縄文遺跡最終現地説明会 平四郎峰 三〇年振りの奥三面の山 上泉山 見落とした渡渉場 巣戸々山 妖しき魅力に惹かれて 袖朝日岳 真似事スケッチ 針生山 悪党野郎の切付け 大日倉山 山勘がズバリ的中 餓鬼山 施餓鬼のもてなし 魔谷 あな怖ろしや |
雨乞立 自然との共生 日本国 外国人の大学教授夫妻と共に 芋沢山 タカショウゲンという別名 高鳥屋 「鷹三山」のひとつ 剛造山 山熊田の生業 大久保山 一等水準点のある山 三条山 磯の香りが届く 城ヶ峰 松尾芭蕉も登ったかも 吉祥岳 吉祥は天女か、金剛か ジャ林山 山頂まで登拝路がある 烏帽子岳 烏帽子形は、どこから? 丸山 丸くない丸山 |
高根・布部周辺の山(17編) | 蒲萄山地・粟島の山(14編) |
天井山 山名のスケールは大きい 岳ノ山 銚子ノ滝は晩酌用 蔵王山 山頂にお堂がある 鰈山 鰈は、地崩れの形 天蓋山 サントリーレッドの想い出 大鳥屋岳 不吉な相が顔に出た山 笠取山 山よりも人との出会い 北俣山 未知の沢から登る 焼峰〜駒ケ岳 黄金のロマンルート 鳴海山 秀吉の財宝「越後黄金山」 日倉山 山スキーで目指したが・・・ 城山 「しろやま」と「じょうやま」 赤溝山 杉林の中の三角点 烏帽子岩 自然薯の先っぽ 鷹ノ巣山 相性の悪い山 八ツ橋山 京都銘菓の香り 鷲ヶ巣山 旧登拝路を辿る |
鷹取山 雲上山と崇められた信仰の山 虚空蔵山 虚空をつかむ遊歩道 三額山 布曳ノ滝と女滝 新保岳 交易路を探る 蒲萄山 山スキーのテストを兼ねて 蒲萄の御山 大日如来を祀っていた山 城山 蒲萄山地北端の山城跡 下渡山 「げど」では語呂が悪い 能化山 少年の頃に登る山 鍋倉山 山頂に石積みがある 高倉山 山名も消えた丸坊主山 鳥越山 登らなくて良かった 蓬莱山 伝説の山にもてあそばれる 粟島三山 竹、笹、葛のバリケード |
胎内川流域の山(21編) | 関川郷の山(35編) |
門内岳 門内踊り 地神山 ホカロンマン 大石山 足として使われた越境ルート 牟礼山 月見酒と洒落込むつもりが 一本松 オカツラとの二つ山 鳥坂峰 将校遭難ス 高倉山 三山掛け 大樽山 スターリン通ル アゴク峰 銀明ノ池 風倉山 M君との出会いの山 シコクリ峰 熊の猟場 ガラク峰 釣師とコーヒー ナリバ峰 三度、雷に遭う 天狗ノ休場 天狗のように越えた人々 黒石山 不遇な山 三光山 月・日・星 二王子岳 胎内口登山道の盛衰 二本木山 亡くなった兄との会話 ヤンゲン峰 薬研形した幕営適地 赤津山 赤津五冠王 二ツ峰 団子猿尾根の仏塔 |
エブリ差岳 最後の飯豊登山 シラブ峰 蟻ノ塔 蕨峠 県境争いの談合場所 横松山 番所のあった山 龍ノ髭 旧越戸集落を訪ねる 蛇崩山 大蛇伝説とワサビ石 頭布山 光兎山の遥拝所 光兎山 元始、女性は太陽であった 湯蔵山 元光兎山を越えて行く 三角点 春は麗しく、秋は「兎の眼」 反射板跡 積雪期限定「飯豊連峰展望台」 秋葉山 三度目の正直 杉王山 金精さまにお参りしなければ 丸山(鷹ノ巣峠) 米沢街道十三峠 若ブナ山 火焔土器の臍(へそ) 大里峠 蛇骨を枕に昼寝する エノカッチ トンボ池の頭 猿ヶ城 金鉱と茸 沼山 「花はどこへいったの」 大境山 山スキーで戯れる 沼川遡行 竜卵石擬(もど)き 葡萄鼻山 最強のパートナー 枯松山 三吉鬼の住処 権六ノ峰 先縦者が辿った初縦走のルート 丸山(大石ダム) 主三角点標石の持ち主 黒手ノ峰 加藤さんの案内で登る 小川ノ頭 金鉱石運搬道の分岐点 エブリ差金山跡 柔和なお地蔵さん 人形ノ峰 「エブリ爺や」は、鯛頭の眼 座頭ノ峰 ザトウクジラと琵琶法師 文久尾根 隠し金塊の印 柳作越 豪勇の名ガイド 鉾立峰 矛と盾 頼母木山 手向け山の碑(いしぶみ) エブリ差岳東面 超人が叶えてくれた夢 |
岩船丘陵周辺の山(10編) | 蔵王山塊・櫛形山脈(9編) |
諸上寺山 人生ドラマの縮図 臥牛山 街並み、城跡、市民が一体 山居山 「不許葷酒入山門」 木原木山 親切な里人 大平山 樽ノ口の湧水と山蛭 要害山 連れ合い文化 嶽薬師 樹齢八百年の姥杉 朴坂山 赤松山一等三角点 朴坂三山 三山巡りは、心身の癒し タカツボ 西方浄土 |
高坪山 病みあがりの巡礼登山 御城山 入山お断り 蔵王山塊縦走 北指向は敗者の典型 大沢山 ブナの古木と国指定史跡 釈迦岳 未報告の山城発見 西山 山名考の終着駅 山越え観音 観音様は何処に 大峰山 田植えのあとのサクラ見物 櫛形山脈縦走 里山自然博 |